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札幌村郷土記念館

記念館の沿革

札幌村郷土記念館は、昭和52年4月12日旧札幌村の歴史を保存するために、地域住民によって開設されました。この場所は、幕末に大友亀太郎役宅があったところであり、昭和50年12月までは旧札幌村役場の建物がありました。

豊富な展示品

館内には大友亀太郎文書や開拓当時の人々の生活を復元した炉端、玉ねぎの栽培や耕作に使用されていた農機具やドサンコ馬の剥製などが常設展示されています。中でも大友亀太郎の文書には、慶応3年に皮切りに入植した農民や田畑の開発、それらの出納や運用など30年分を書きつづった古文書や、御手作場で雇われていた農民とその家族の名前や出生地、年齢、入植した月日などを記載した古文書が含まれています。

これらは、各奉行所や開拓使へ実際に提出されていた資料です。また、札幌市農学校や開拓使から配布された種子をもとにして農業も行われ、その中の一つであった玉ねぎ耕作に関連する資料も収蔵されています。

前庭の記念碑

記念館の前庭には、札幌玉葱記念碑と大友亀太郎・役宅跡記念碑が建設されています。玉葱記念碑は期成会により、日本最古の玉ねぎ産地を築き上げた栽培に尽力した先人に感謝し、札幌黄を後の時代へ受け継ぐ目的で制作されたものです。
上部の黒石には、「わが国の玉葱栽培この地にはじまる」文字が刻まれています。また、記念館保存会による大友亀太郎の像と「大友亀太郎役宅跡」の碑が建立されているが、両碑文とも高木圭助館長の書によります。
さらに、2019 (平成31) 年10月、 明治天皇 の1881(明治14)年の札幌村行幸を記念し、札幌村郷土記念館の前庭で「明治天皇行幸記念碑」が建立されました。

1987(昭和62)年2月、開拓に関する大友亀太郎文書、玉ねぎ関係の歴史資料は札幌市有形文化財に、記念館の敷地は、大友亀太郎役宅跡として史跡に指定されました。

2018(平成30)年11月、「大友亀太郎の事績と大友堀遺構」がNPO法人北海道遺産協議会より北海道遺産に選定されました。

住  所:札幌市東区北13条東16丁目

電  話:011-782-2294

開館時間:午前10時~午後4時(入館無料)

休 館 日:毎週月曜日、祝日の翌日、12月29日~1月5日の8日間